スラムドッグ$ミリオネア、 「レスラー」、 ベンジャミン・バトン数奇な人生、 26世紀青年(原題・イディオクラシー)
レスラー
前出の映画とは打って変わって、こちらは「かなり成熟しすぎちゃった大人」が主役だけど、これまた役者がすっごく良かった作品。
ストーリーそのものは何の突飛さもなくって、だから期待度満々で映画館に足を運ぶとなんだかイマイチな印象に終わること請け負いなんだけど、
生活に疲れたドサ回りの興行師のごとく、ココロを少しささくれさせてから見ると、なんともじ~んわりと良さが伝わってくる映画なのだ。
そのじ~んわりの発信元は、なんと言っても主人公の男。
過去の栄光に生きながら、老いたレスラーとして地方興行に立つ男。
身体の限界を感じて新たな仕事に就くものの、やはり昔の名声を断ち切れない男。
愛想をつかされた娘との関係を、不器用ながら修復しようとする普通の男。
その男の、どうしようもなさと悲しさとを、主役の男優が静かな中にもなんともじんわりと滲ませて演じているのだ。
この俳優、ちょっとイイかも・・・、と思った私、実は見始めてから中盤まで、全然知らなかったんだよ~、ミッキー・ローク!がやっていただなんて。
(まさかこのキャスティングを知らずして映画館に行くアホも他にはいないと思うんで、ネタばれしちゃいます)
だってさ、あのミッキー・ロークだよ!、ナインハーフとかやってた、・・・若い人は観ていないかもしれないけど。
その当時、ミッキー・ロークとかエリック・クラプトンとか、ああいう系のオトコの瞳に見つめられたらクラッと来ること間違いなしだと思っていた私の憧れ。
・・・ま、実際そんな男は誰も見つめてはくれなかったけどさ。
しかしいやはや、あのイケメン男優がここまでデ★るだなんて思いもよらなかったわい。
けれど、人気絶頂期だった頃から一転、その後は実生活でも山あり谷ありいろいろあったようで、世間に名前が出てこなかったブランクの長さだけ、彼の嵌った奈落の深さは深かったと思うのだ。
でもそんな人生を送ってきた彼だからこそ、今回の映画で、老いたレスラーの悲哀をよく演じ切っているとも言えるわけで、
順風満帆ではなかった人生を肥やしにして芸に昇華させているところなんぞ、彼の役者魂を垣間見せられたようで、それを知ってからはますますじ~んわり来たのだった。
体当たりの演技でハリウッド復帰を果たしたミッキー・ロークに、心から拍手~!な映画なのだ。
日本では初夏公開予定。
まだ何も載ってないけど、、、「レスラー」オフィシャルホームページ
The Wrestler Official Trailer (英語版)

