ターミナル The terminal

トム・ハンクスが出ている映画って、「疲れない映画を今日は見たいなぁ」てな日にはいいよね。

特にセンセーショナルでもないんだけど、安全パイである程度の期待を裏切らないというか。
使い古された言葉で言えば、そう、良質の映画?

「ターミナル」っていうから、終着駅とかいうモノクロ&センチメンタルなイメージが漠然とあったんだけど、こちらは全然違って現代のターミナル「LA国際空港」が舞台。

東欧の小さな国から、自由の大国のアメリカの地を踏みにやってきた、カタコト英語の田舎者丸出しの男。
ところが、パスポートコントロールを抜ければ、そこにあるのは自由の国への自動ドアーのはずなのに、彼の前には断固開いてくれないのだ。

彼に与えられた身分は、「どこの国でもない人」。

祖国を発って機上に居るうちに、自分の国ではクーデターが勃発。
臨時政府が立ったものの、この臨時政府をアメリカが正式に認めていない為、国で発行された彼のパスポートはアメリカにとっては無効なわけ。
ウッソ~!って思うけど、でも100%ありえない話でもないんだよね、こういうこと。

アメリカが通してくれるまでは、ここに居る!と決心した彼が許されている空間は、ここLAXのターミナルの中のみ。
しかも、お金はないし、せっかくもらった食事クーポンもどっかいっちゃうし、もう散散。

でもこの辺りから、ぐんとトム・ハンクス映画っぽくなってくる。
つまり、つい笑いのこぼれるウィットあり、正義感あり、ロマンスあり、友情あり、家族愛あり、人生の悲哀あり、ハートウォーミングなエピソード多々あり…なのね。

仕事でささくれ立ったココロも、見終わると何だかがホンワカしてくる、これは、半水浴効果抜群の映画なのだ。

ところで、今日入ってきたニュースに、この映画さながらの実話があったものだからビックリ!

十分な所持金がないままにイギリスに入国しようとしたとして、ナイロビ空港に強制送還された、ケニア人の男性。

そこまでは、所得の低い国からの旅行者(就労希望者?)の話として少なくはない事例らしいけれど、
この人は何と、自らの国籍を捨てて1年2ヶ月もの間ナイロビの空港に住みつき、イギリスの市民権を得るまで頑張っちゃった!
ここまで頑張れたのは、週一度奥さんと息子さんから差し入れられたインド料理のおかげだったそうな。

映画の中でなくったって、ハートウォーミングなお話はこの世にい~っぱい!

喜びを隠し切れない顔で写真に写るこの男性、そう言えば、どことなくトム・ハンクスに似ている…?


「空港暮らし1年余り」英の市民権取得

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