エコ・ドレス
「おやつに水筒、スイミングの用意と、それから、・・・ゴム手袋も忘れずにねっ!」
先生に言われたものを全部リュックに詰めて、ジェイが勇んで出かけた今日の遠足、湖での水遊びはほんのご褒美で、実は環境美化週間の第一日目なのだ。
エサに釣られてゴミ拾い。でも、そんなのが全然苦にならないのが幼稚園児のいいところ。
先進国からこの国へやってくる観光客で、まず第一に「見るのも嫌っ!」となるのが、道路わきに落ち葉のごとく吹きたまっているゴミの屑。
これが逆に、この国で長く暮らしているガイジンがたまに自分の国へ帰ったときなど、「道が綺麗すぎて、思わず舐めたくなってしまう」ほどなんだそうだ。
ここの人たちがどうして路上のゴミに無頓着なのか?、その諸説はガイジンの中で色々あれど、
元来投げ捨ての習慣があったところへ、年月が経っても風化されないプラスチック製品の文化が急激に雪崩れ込んできた結果、
その変化に人々の意識が追いつかないまま、今まで通りポイポイしているのではないか、というのが大方の意見だ。
特に、こちらの人たちがみ~んな大好きなポテチの袋。
日本のよりも小さな食べきりサイズで売られていて、しかも一袋7円~30円と激安なもんで、これがかなりな捨てられ様。
アルミで出来ている袋が道から自然に消えてなくなるはずも無く、風が吹く日にはふわりふわりと舞い上がり、雨の日には排水溝に引っかかるという厄介者だ。
今日のゴミ集め遠足でも、大量にゲットされたポテチの空袋たち。
しかし以前、これを転じて、ただのゴミだった袋を衣装に仕立てて、ハロウィーンのコンテストで賞を貰ったお母さんのアイディアには脱帽した。
押し付けがましいと鼻につくエコロジーのメッセージも、こんなお茶目なドレスでだったらすんなり受け入れられる。

人間の目って、慣れてしまえば見えなくなってしまうものがあるらしい。
路上に吹き溜まった空袋も、ここに住む多くの人たちにはきっと見えていないに違いない。
日本で育った私はさすがにポイ捨てはしないけれど、まずは、日ごろ見慣れていて見えなくなってしまっている、家の中の不用品をどうにかするかな・・・。

