ハリケーン「カトリーナ」:ニューオリンズ

CNNの画面はもう朝からこればっかり。街から避難する車で渋滞するハイウェイの映像。
巨大竜巻とか津波とかエイリアンの襲撃だとか、そんなアメリカ映画のワンシーンを見ているよう。

フロリダ州南東部を直撃し、7人の死者を出したハリケーン「カトリーナ」が次に向かっている先はニューオリンズ。
現在の規模は、アメリカの数値で言うとカテゴリー・ファイブ。これは歴史上3回の例しかないという巨大さだという。

その規模はもとより、問題なのはニューオリンズという街自体の構造で、
多くの地域が海面より下に位置するこの街を囲んでいる堤防が決壊したら、洗面器の中に水が流れ込んだが如く、その水が外に出る道もないまま、街自体が水面下に沈んでしまうだろうということ。

約49万人の市民に対して市が避難命令を出したにしても、アメリカでも低所得者層が住む地域ゆえに、車もなく避難先もなく、街に取り残される市民も少なからず出てくる。

私は行ったことがないのだけれど、ジョンの言葉を借りて言えば、ニューオリンズという街は陽気なパーティータウン。

同じアメリカの歓楽街でも、例えばラスヴェガスが、大きな資本でもって子供でも安全な巨大娯楽マシンと化したのに対して、ニューオリンズは全く逆の道を取った。
つまり、人間の温かみががあって、個性的で、大人のみが楽しめる街としての良さがあったと言う。

この街の陽気さが好きなジョンは、ニュースを見つつ、
「街が無くなる前に連れてってあげられなくてソーリー!」なんて言っている。

そんなこと言われたら、噴火に埋もれる前のポンペイの街を見れなくって残念、みたいな悲壮感があるじゃないの!

まだ本場のケイジャン料理も食べてないし、パット・オブライエンというバーでハリケーンという名のカクテルだって飲んでいない!

こんな深刻な状況を前にして、自分の胃袋だけで語って申し訳無いのけれど、でもやっぱり生き延びて欲しいニューオリンズという街。

とにかく、台風やハリケーンの現地リポーターを見るのが大好きな私としては、明日もテレビに貼りつくことになりそうだ。

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