サン・クリストバル・デラス・カサスとオアハカ

国境まで4時間、国境からさらに4時間ほどで、メキシコはサン・クリストバル・デラス・カサスに着く。
この街があるチヤパス州は、メキシコの中でも最も物価が安いと言われる場所で、メキシコとしては珍しく、未だ民族衣装を着けているインディヘナ達が住む一帯。
昔はグアテマラに属していたこともある、山に抱かれたコロニアルな街なのだ。

紺碧の空と深い緑に囲まれた街並みの美しさと、インディヘナ達が作る工芸品の魅力と、美味しいメキシコ料理に惹かれて、
この街を訪れたのは、実は7回目。

人種的な複雑さから、ここに住みたいとは思わないのだけれど、何度来ても、いい街だなぁと惚れ直してしまう。

メキシコ観光で日本人にも人気なのはオアハカだけど、近い将来この街は、それに続く、人気スポットになると信じている。
毎回来る毎に、オッシャレェ~になっているこの街。
前回は、ここは東京?南青山かい?と思うようなカフェが軒並み出来ているのに、びっくりした。
近年、急速に変化しつつある、メキシコという国を実感してしまう。

でも、オアハカやサン・ミゲル・デ・アジェンデのようにまでは、白人達に踏破されずに済む安心感があるのは、
ここが、過去に血みどろの民族対立があった舞台であり、平穏に見える今でも、やはり政治的不安定さがぬぐえないから。
それが、観光と街の発展との、ほどよいバランスを保っているように思う。

そういえば今年は、オアハカが燃えた年だった。
民間人と軍とのにらみ合いで、文字通り燃えているのをニュースで見た。
世界各国から観光客が集まる大祭典、ゲラゲッツァも、そんなこんなで結局キャンセル。
土産物屋をやっている知り合いは、閑古鳥に泣いているという話。

つい最近のニュースでは、そんな事件もなんとかようやく収束の様相を見せつつあり、かなりの予算を割いて街の建物のペンキを塗り替えているんだとか。

笑ってしまったのは、新しく塗り替えた店の前でテレビカメラを前に、
「まだ観光客、来ないんですよぉ。」と愚痴っていたメキシコ人のご主人。
メキシコ中部一の観光地をあれだけ派手に破壊しておいて、ちょっと綺麗に直しただけで、もうすぐにお客さんが戻ってくると思っているのかいな?

今朝からジョンが、一足先にクリスマスバケーションにメキシコに出かけた。
サンクリストバルからメキシコシティ、オアハカと周る予定ではあるらしいのだけど、オアハカは行けるかどうかねぇ?と言っていた。
街の中心を軍が鎮圧すれば、くすぶった火種は必然とその郊外へと逃げていく。
その周囲の通行状況によりけり、というわけだ。

おーい大丈夫かぁ?オアハカ!

コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

このコメント欄のRSSフィード トラックバック URI

コメントをどうぞ

改行と段落タグは自動で挿入されます。メールアドレスは表示されません。利用可能なHTMLタグ : <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <code> <em> <i> <strike> <strong>

(必須)

(必須)