マイケル・ペリンの80日間世界一周:イギリスBBC
毎週日曜の夜に1時間ないし2時間ずつ見て、このTVシリーズをようやく見終えた。
オリジナルはもちろん、「十五少年漂流記」「海底二万哩」のジュール・ヴェルヌ原作の「80日間世界一周」。
それを、モンティ・パイソンのメンバーのひとり、マイケル・ペリンが現代に置き換えて、現代の利器である飛行機を一切使わずに80日間で世界一周をしちゃおうという、イギリスBBC企画の番組だ。
現代とは言っても20年ばかり前の映像なんで、日本の新幹線乗り場なんてちょっと古臭い感じがするけれど、
20年前と言えば、私が初めて海外旅行というものを経験した時期と重なるもんで、その時の「異国を見た」高揚感というものが思い出されて、私はかなりハマって見てしまった。
世界地図を売っている店であれこれ迷った挙句、嵩張らない地球儀型のビーチボールを買って、ロンドンを出発するマイケル・ペリン。
フランス、スイス辺りは列車の旅も比較的快適なんだけど、ギリシャからエジプト、サウジアラビア辺りに入ると、思うように船に乗れなかったり、ホテルがオンボロだったり、インド洋上の帆船の中では案の定お腹を壊したり、と見ている方の期待を裏切らない展開となってくる。
マラッカ海峡を越えて、シンガポール、香港、そして陸路で上海に着く辺り、空気感がどんどんと私達の知っているアジアに変ってくるのも面白い。
中国から横浜に渡る船の乗務員の、謙虚でアジア的な物腰。次に太平洋を越えて渡ると、お喋りで物怖じしない人々がいるアメリカ大陸。
マイケル・ペリンのオトボケぶりも、なかなかいい味に番組を仕上げているけれど、実は彼はこの企画に抜擢される時の3番手候補だったとか。
80日間で世界一周をするだなんて、誘惑に満ちたフレーズだけど、実際にやるとなるとやっぱり普通は怖気づくものだよね。
日本では残念ながらDVD化されていないこの番組は、「80日間世界一周」「ポール・トゥー・ポール(北極点から南極点への旅)」「ヒマラヤ」「サハラ」「フル・サークル」と続く、BBCの人気シリーズになっっている。
「80日間世界一周」は日本語訳の単行本が出ているから、旅行好きな人は是非読んでみてね。
日本人では、沢木耕太郎が「深夜特急」で逆ルートを辿っているけれど、彼の日本人的視線と、イギリス人のマイケルとの違いを読み比べてみるのも面白いかも。

