脱・時計な人々
ここは中南米。とある小さな国のお話。
日本人やドイツ人ほどの正確さを期待しているわけじゃないんだけど、やっぱり時々ついていけなくなる、こちらの人達の時間の観念。
メイドの子が来る約束の時間は朝の9時。
それが20分過ぎとかだったらまだ分かるんだけど、彼女の家から我が家まではトゥクトゥクで10分ちょいの距離のところ、大概は9時45分とか50分とかに現れる。
今朝は最高記録で10時15分過ぎ。
さすがの彼女としても、「これはちょっと遅かったな」と思ったらしく、しおらしく門から入ってきたのを、
「ブエナス・タールデス!」とジェイが無邪気に午後の挨拶をして追い討ちをかけた。
カリブ海を北上中のハリケーンの影響か、この土地にしては珍しく、今日は朝から曇り空。
「薄暗いんで、まだ早いかなと思っていたらこんな時間になっちゃって…」と言っていたけど、時計で生活していない人達の感覚って、まぁそんなものかもしれないな、と思う。
ここに住むガイジン達の話を聞いてみると、こうした時間のルーズさは、特に彼女だけのものでもないらしい。
この街で大きな土産物屋をやっているアメリカ人の女性の話。
店を開ける従業員達の来る時間が、日によって開店時間の20分過ぎだったり30分過ぎだったりするいい加減さに我慢ができず、
ある日意を決して「明日からはきちんと定時に開けるように!」と従業員を集めて通達をした。
すると、全員から物凄~い猛反発が!
6人居た従業員の内の1人は、憤慨して翌日から辞めてしまったそうだ。
この間、首都にある幼稚園の規則というものを何気なく読んでいたら、「3回遅刻したら退園」という項目があった。
そんな、幼稚園児に厳し過ぎるよ!とは思うけれど、でもそうでもしなければ成り立たないって理由もあるんだろうなと、この国に住んでみて思う。

