濁流 ハリケーン・スタン 2日目
片道歩いて10分強の道のりを、車で出かけていったジョンたちが戻ってくるのが遅ければ、それは多分いい知らせ。
男三人で運び出せるものだけでも、精一杯車に積んで戻ってくるに違いない・・・。
彼らが戻ってきたのは、それから約20分後。
橋の上から見下ろしたら、本当に何もなかったそうだ。
塀の残骸はもちろん、家の屋根も、庭の木々も、家が建っていたはずの土台も何もかも。
前日ジョンが家を離れた時には、いつもよりもかなり大きく向こう岸に逸れていた流れが、今度は全く逆の方、私たちの家の方へとすっかり蛇行していて、家の前に走っていた道が川の本流となっていたそうだ。
だから、橋から家へと続いていたはずの道は、濁流にすっかりえぐり取られていて、惨事を目の当たりにしつつ、一歩前に踏み出したジョンは、思わず足を取られそうになったという。

白い建物は大家さんの邸宅の一部。その前にできている砂利の中洲の手前に、私たちの家があった。

