ツリーの賞味期限
ここは中南米、とある小さな国のお話。
クリスマスが終わったら、次は早速お正月の準備。日本の年の瀬って忙しい。
以前、百貨店カンケイに勤めていたから、25日の夜は従業員総出で明け方まで品物の総入れ替えをしたりして、その日を境に行事が変わる大騒ぎをよく覚えている。
12月26日に見るクリスマスツリーは、なんだかマヌケ。
1月7日以降の正月飾りは、なんだか興ざめ。
3月3日を過ぎたお雛様は、結婚運に関わるんだから、きゃ~っ早く仕舞わなきゃ!
そんな環境で育った私としては、クリスマスが終わったツリーはさっさと取り払わなければ!と気が焦るのだけど、
アメリカ人のジョンに言わせると「アメリカでは1月をとうに回ってもツリーを飾っていたりするよ。」とか?
でもこれは、「鯉のぼりを年中揚げていたい!」と、季節感ゼロの意見を通したジョンのこと、どこまで本当だかちょっと分からないけど。
でもまぁそう言われると、面倒なことはなるべく先送りにしたい性格の私、我が家では今夜も煌々とツリーのライトがリビングを照らしている。
ツリーを堂々と出しっぱなしにしていられるのには、もうひとつ理由がある。
前にも書いた、街の教会の中庭に立てられている、大きくて不恰好なクリスマスツリー。
25日にその前を通ったら、周囲に杉の枝を張ってあるツリーの半分ほどの、針金の骨組みがむき出しになっていた。
「ああ、あれは、24日の深夜に燃やしたんだよ。」という意見もあったけれど、
そんな行事毎年あったかなぁ?と首をひねっていたら、
何とクリスマスも終わって数日経った今日になって、綺麗に修復されていた。
だからきっと、燃やしちゃったんじゃなくって、クリスマスイブのあの凄まじい花火合戦の中で引火しちゃったってことなんだよね・・・。
カトリックスクールに通っていたわりには、聖書のお話はあんまり覚えていないんだけど、確かキリストが生まれてからしばらくして、東方から3人の王様が訪ねて来る日があったはず。
こちらの人の考えでは、多分その日まで、ツリーは街の中心に立っているべきもの・・・なんだと思う。

袋の中に無造作に入れられているもの、これぜーんぶ花火(爆竹)。
機関銃の弾みたいに繋がったロールの端から火をつけると、ものすごい爆音がつづく。

