癒しの小空間みっけ
実はずっと憧れていた一軒家のヘアーサロン。
イメージとしては、青山とか自由が丘とか、表参道のちょい裏を入ったあたりにあって、一見普通の個人宅のドアーに、お洒落なロゴの入った小さなネームボード。
呼び鈴を鳴らして家に入ると、センスのいいインテリアでまとめられた居心地のよさそうな部屋には、一枚の鏡とその前に椅子がひとつ。
繁華街にあるヘアーサロンに行って、ざわざわした空気の中で切ってもらうと、何だか自分が大量生産されているヘアースタイルのひとつにでもなった気分がするものだけれど、
こんな個人宅のサロンで、自分だけに特別に用意された椅子と場所と時間に座っていたら、本当に自分に合ったスタイルが手に入るはず。
…なんだけどさ、
どうあがいたところで、ここはオシャレな青山とかからは、地球半周ほど周った中南米のとある小さな国。
もういい加減、夢を見るのは止めなさい。大雑把な性格のこっちの人たちが切ってくれる散切り頭で満足するしかないのよっ!と、日々自分を叱咤していたところ、
うおお~っ!ありました~っ!地元のお洒落系ガイジンご用達、知る人ぞ知る一軒家のヘアーサロンが。
湖に程近い住宅地の細い道を入り、その先にある門を開けて敷地内の庭木の間を通り抜けると、そこには、ひっそりと佇む文字通り隠れ家のようなヘアーサロン。
漆喰の壁と木のアンティークの家具がマッチしていて可愛らしいサロンは、半分サンルームのようになっていて、陽光降り注ぐ先には緑が眩しい熱帯植物たち。

髪を切ってもらいつつ、鏡越しにそんな風景を見ていると、昔、バリで泊まったホテルの大きなバスルームを思い出す。
主寝室と同じくらいのスペースを取ったバスルームには、バスタブの前方に天井のない一角があって、そこにはジャングルのように植物が鬱蒼と植えられていた。
植物の上には何もなくて、あるのはただ空だけ。
その空にぽかりとひとつ雲が浮かんでいたり、スコールが突如降ってきたり、満天の星空になったりする様を、湯船の中からぽ~っと眺めていたもんだ。
そんな過去の思い出に浸りつつの1時間半。
アメリカ人女性が作ってくれたヘアースタイルには、さすがはグアテ人とは格段に違うテイストが!
お値段もさすがに4倍ほど違うとはいえ、多分もう他のヘアーサロンには戻れない…。

