しわしわ幸せ

一日の疲れはお風呂でさっぱりと…、これが感覚で分かるのはやっぱり日本人同士だね。

風呂なしシャワーの生活を余儀なくされて、もう5年以上。
それでも、子供の使った残り湯の盥に、コソコソと身体を小さくしてしゃがんでしまうくらい、私は風呂好き。

かなりいいレベルの外人用住宅でも、シャワーブースだけでバスタブがなかったり、仮にあったとしても、長年使用した形跡がないくらい軽んじられているのはどうしてだろ?

シャワーにしても、日本のもののようにノヅルからホースが延びていて、自由にあちこち洗えるてのではなくて、「壁備え付け型」ってところがまた気に入らない。

頭の上からお湯がシャーっと降ってくるだけで、洗面器も使わず、死角に当たる大切なアソコは一体どーやって洗うのよ!?ってのが、使い始めた当初の大疑問だった。
だから欧米ではビデってもんがあるのだな、と思い巡らせて見ても、すべての家に備わっているわけでもない。

解けない疑問はなるべく考えないようにして、私のガイコク生活は今に至る。

ちょっと前の話だが、シャワー・オンリー生活を始めて少し経った頃、ホームパーティーに招待してくれた友人が「お風呂にも入れるよ~!」と言ってくれたので、恥ずかしげもなくバスタオル持参でお招きにあずかることにした。

蛇口から勢いよくほとばしる熱いお湯。
日はまだ高く、バスルームの窓からさんさんと太陽が差し込んで、あ~あ、極楽ごくらく。
ドアの外ではパーティーの真っ只中にもかかわらず、至福の時間をかなり長く楽しんだ「湯上りタマゴ肌」の私。
指先のしわしわが、忘れかけたこんな小さな幸せを思い出させてくれる。

だがしかし、お湯を抜こうとしゃがみこんだとたん、目に入ってきたものは…
(つづく)

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