毛深いトロピカルフルーツ
一ヶ月ほど前からぽつりぽつりとお目見えし始めて、いまやマーケットの果物コーナーを牛耳る勢いのマンゴーの姿。
日本に居た頃は、トロピカルフルーツなんぞ大して美味しいとも思わず、パパイヤとマンゴーの区別すらも付かなかった私が、
この季節になると毎日のようにマンゴー漁りにマーケットへ足を向ける。
大きめの種にそってナイフを入れると、したたる果汁とともに現れるマンゴーの果肉は、オレンジ色に近い濃い黄色。
それを皮なんて剥かずに齧り付く。
ほどよい歯ごたえと独特のちゅるりん感がたまらない。
日本でも、マンゴープリンなるものが流行っていたようだけど、
私の前にあっては、マンゴーはプリンに化ける暇もなく、即刻胃の中へ消えるのだ。
以前、この美味しいマンゴーを使ってヨーグルトスムージーでも作ろうと、何も考えずにミキサーに掛けてみたら、
想像していたのとは大違いの、どろりとした黄色いマンゴーピューレのようなものが出来てきた。
潰してみても濾してみても、ストローですら吸えないくらい濃厚な液体は、よく見てみれば繊維質の塊!
マンゴーって、意外と毛深い体質だったのね…。
しかしそれなら、レストランで出てくるマンゴージュースは、一体どうやって作っているんだろうと、
アメリカ人の友人とふたり、口の周りをベトベトさせつつ、首をひねったものだった。
生食用に美味しいものと、ドリンクに適したものとでは、もともと種類が違うのだとグアテマラ人の友人から聞いたのは、こんな失敗の後の話。
実はマンゴーと一口に言っても、地元のマーケット売られているものだけでも、大小5種類くらいある。
中でも私が特に好きなのが、細長い匂玉(まがだま)のような形をしたマンゴー。
値段も数あるマンゴーの中で一番高いけれど(とはいえ一個30円だけど)、果肉の持つちゅるるん感と甘味と酸味のバランスが最高!
マンゴーの季節が終わりに近づくと、虫が付きやすくなる品種でもあるので、せいぜい今のうちに食い溜めしておくつもりでいる。

手前が、おしりの部分がくるんと曲がった匂玉型のマンゴー。
その奥はうちの庭で取れたパパイヤ。ライムをぎゅっと搾って食べると美味しい!

