セマナサンタがやってきた
時は今、こちらはセマナサンタの真っ最中!
この「せまなさんた」って、日本人にはきっとあまり馴染みのない響き、
漢字で書くと「聖週間」で、英語で言っちゃうともうちょっと分かりやすくて「イースターの週」。
キリストが、埋葬された後にこの世の人々のために復活~っ!したのを祝うのがイースターであり、
カトリックのこの国では、信者の見方によってはクリスマスよりも重要な意味を持つ行事なのだ。
先週末から学校もずーっとお休み。
この週末の金土日を最大の盛り上がりとして、私たちの住む街パナハッチェルの大通りは、日曜の表参道並みに観光客で膨れ上がる。
首都に住むお金持ちのグアテマラ人は、年に数回しか使わない湖畔の別荘へ、ヘリをチャーターしてやってくる。
もっと庶民のグアテマラ人は、信じられないくらいオンボロな自家用車に8人くらい相乗りしてやってくる。
お隣の国のエルサルバドルからも、黒煙を吐く派手な大型バスでぎゅうぎゅうになってやってくる。
もちろんホテルは軒並み満室。若者たちは、バーの床で雑魚寝したりテントを川原に張ったりして連夜を過ごす。
レストランや工芸品を売る店も、この一週間が普段の何ヶ月分もの稼ぎ時だ。
この週が近づくと、急いで建てつけを直したり、ペンキを塗りなおしたり、
ただの空き地だったところに突然レストランが出来ていたりして、街は急に活気を帯びる。
目抜き通りにはこちらの国民的ビールの「ガヨ・ビール(雄鶏ビール!)」が店を出して、バドガールならぬガヨガールが、目を楽しませてくれるのもこの期間ならでは。
湖畔に立つライブ用の仮設テントからは、昼間といわず夜といわず特大スピーカーでバカでかいロックが流れ、
これが毎年、地元民にセマンサンタ頭痛を引き起こす。
夜中たまに、街中で電気を使いすぎて、いきなり停電になったりもする。
瞬間、「ああ~っ!」という大観衆の嘆息が街の底から立ち上がってきて、私はその声を聞くのが結構好き。
つづく

