できちゃった結婚
ズンチャカ、ズンチャカ、いつも二拍子。
自己陶酔の極致をゆく、調子はずれのあの歌声。
たとえ短期間でもグアテマラに住んだことのある人ならきっと知っている、
あの宗教の集会の音楽だ。
ウ~ン、ここで伝えられないのがかなり残念・・・。
スペイン人侵攻の歴史以来、本来はカトリック教徒の多い国ではあったものの、
近年とみに地元の人々の中で力をつけつつあるのが、
アメリカからやってきた、本国米国では右派のプロテスタントグループだ。
草の根的に人々の中に布教を広めたのが功を奏してか、
もともとあった地元のローカル的な伝統宗教色とどっぷりと混ざり合って、現在の形を成しているところが面白い。
そのひとつの特徴として、彼らのミサ(儀式)は教会で行うのとは別に、信徒たちの家々を開放して持ちまわりで行われることが多いのだが、
私たちガイジンの身にすれば、
ある日突然、隣の家の中庭に楽隊がやってきて、三々五々と人々が集まる中、あの音痴の音楽とともに儀式が始まったりするわけである。
う~む、たまのことだからまだいいものの、このミサの間中はかなり頭が痛くなることも事実。
・・・と、まぁ、ここまでが、今日私が書きたいことの伏線。
昨日が結婚記念日だったという友人夫婦と、コーヒーショップで出くわした。
彼らには、もうすぐ15歳になる、すっかりチャーミングなティーンエージャーに成長したゼルダちゃんという娘がいる。
ところで、遡ること今から15年前の当時、結婚してからわずか5ヶ月にして生まれてきたゼルダちゃんは、周囲からミラクルベイビー!と騒がれたそうだ。
・・・って、そんなこと、騒がずとも分かるじゃあないですか。
つまり、周囲は最初知らなくとも、これは出来ちゃった結婚だったってことだよね。
まぁ自分たちが招いた結果なのだから、本人同士はいいとしても、その話の展開で面白かった(失礼!)のは、彼らのお母さんの話だ。
多くのここのグアテマラ人同様、敬虔なプロテスタント教徒である彼らの家族には、婚前交渉の罪として、当然、社会的制裁が待っている。
特に、彼らのお母さんが、監督不行き届として罰せられたんだそうだ。
その、半年間に渡る処罰というのが、
「ミサを家で催してはいけない」
「ミサが行われる場所を清掃する人々に加わってはならない」
「ミサが始まる前に出席者に挨拶をする任にあたってはいけない」
という、
私のような部外者にとっては、一々しち面倒くさいことをしなくって済んでラッキーじゃん♪
くらいな内容なのだが、本人にとってはかなりダメージなお仕置きらしい。
「アタシタチ、できちゃったんですぅ~、うふふふっ・・・。」なぁんてことでは済まないこちらのお国柄。
グアテマラ人とお付き合いのある人、はたまた結婚予定のある人も、せいぜい気をつけましょうね!

