浴衣はやはり最強なのだ!
私がもし日本で暮らしていたら、きっとやっていないこと。
ここのところほぼ日課になっている、雨の日の午睡。 そ・し・て、
浴衣を手縫いで一から作る!
お隣の国メキシコは、味のあるヘタウマ雑貨の宝庫だが、ここグアテマラでイチオシなのは、何と言っても織物だ。
私のような布好きには何時間いても飽きないような、地元の布屋さん。
巻かれた布のそれぞれが絶妙な色使いを織り出していて、これと決めた先から目移りして困ってしまう布たちは、
産地を聞けば、どれもかなりな山奥から来ている。
少々荒めの織り具合が、日本古来の絣の模様とも酷似していて、これを初めて見た時から、いつかは浴衣に仕立てたい!と思っていたのだ。
一巻き織るのに、慣れた職人でも3ヶ月も掛かるという布は、一メートルに付き約300円。
それを浴衣一着分ちょっと、7メートル買って・・・、
やっ、やっぱり安すぎる!
和裁なんてしたことも見たこともないこの私が、布を手に入れた日からチクチクチクチク・・・、主婦仕事の合間を見つけて手縫いすること約2ヶ月。
熱意と地道な運針作業の末に、ついに完成、マイ浴衣。
じゃ~ん!

さて、そうなると、次の考え処はもちろん、この力作(もう思い切り自画自賛)のお披露目タイミングだ。
悪目立ちせずにほどほどに注目されて、自分があまり立ち働かなくてよくて、汚し屋の子供抜きの場面っていつぞや?
機会をうかがうこと、それから更に一ヶ月、
知人の60歳のバースデーパーティーをレストランを借り切ってやるというので、ここは一発!きりりと着込んで出かけていった。
横を歩くダンナは、相変わらずのいでたちで、カウボーイハットにハワイアンシャツにショートパンツ。
まさに、イースト・ミーツ・ウエストが服を着て歩いているような私達・・・。
レトロモダンな姐さん風の生地に合わせたのは、日本から友達が買ってきてくれたオフホワイトの帯だ。
それを、この歳にして派手なりぼん型の文庫結びってのも何かなぁと思い、ネットで最近見つけたみやこ結びという形にしてみたら、
オオー!ビューティフル!と、絶賛される傍らで、勝手に垂れの部分をひょいと持ち上げて中がどうなっているか見る人が後を絶たず・・・、
結果、パーティーの間中、腰やオシリのあたりをやたらと触られることになった。
私達の住むパナハチェル付近は、グアテマラの中でも特に、民族衣装を着ている人々が多い地域である。
だから、ここに住むガイジン達は、ラフな洋装とは違った民族衣装の雅さには、日ごろから慣れているはずなのだけど、しかし、それでもやはり目を引く日本の伝統衣装。
さすが着物(浴衣だけど)は、世界に知られた最強のスーパー民族衣装だ!と、ガイジンの中でその威力を再確認。
集まる視線の多さに、短足寸胴で生まれた日本人の我が身の日々の鬱憤が、少しは解消された気がした一日だった。

