バイレ!大捜査線

ここは中南米。とある小さな国のお話。

朝っぱらからどうして警官やら軍隊の車やらが多いのかと思っていた。

我が家のすぐ側には幹線道路が走っていて、この街から外へ出る3本の道のひとつだから、時折こうして通行車両のチェックポイントとなったりする。
なので、ものすごく珍しい光景という訳でもないのだけど、でも…。

機関銃を腰にぶら下げた黒い制服の一団は、まずはうちから橋を渡って最初の曲がり角のところに。
その中から半数ほどが、山へ続く小道に向かって走り出していくのが瞬時に見えた。

そこから、坂を10分ほど下った街との中間点にも、同じ一団が!
こちらは、皆でアイスクリームを食べていた。

私達が借りている家の前は、裕福なガイジンの家ばかりが並ぶ小さな通りで、常日頃は街中の喧騒から切り離されている感があるのだけれど、
買い物を終えて家の近くまで来てみると、二軒先の家の前がキャッ!警官でいっぱい!

うちの大家さんの敷地が大きいので、二軒先と言っても遠くてよくは見えなかったけれど、次々とトラックに積みこまれる大量の植物たち。その周囲で咆える警察犬。
ハッハァ~…!だよね。

その家の向こう隣りに住んでいる知り合いによると、警察に踏みこまれた時、当事者の女性は、家の裏手を流れる川を越えて、山の中へと逃げたそうだ。
ああそれで、例の黒い一団が山の方へ追って行ったわけだ!

でもその彼女、私が密かにヒキガエル・ウーマンと呼んでいたくらいの巨漢。どう考えても逃げおおせる筈がない。
全身濡れて泥だらけになった彼女は、数発の威嚇射撃で捕まったそうだ。

以上が、私が買い物に行っているちょっとの間に起こった大捕り物。
都会だって、田舎だって、隣りは何をする人ぞ。

それから数時間後の今でも、彼女の庭で植物を燃やしている煙が窓から見える。
没収した植物は、その場で燃やすのがどうもこの国の規則らしい。

…あれ?とすると、トラックに積んでいた分は一体???

「彼らも薄給なんだよ。」とはジョンの弁である。

コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

このコメント欄のRSSフィード トラックバック URI

コメントをどうぞ

改行と段落タグは自動で挿入されます。メールアドレスは表示されません。利用可能なHTMLタグ : <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <code> <em> <i> <strike> <strong>

(必須)

(必須)