弾けて☆ニューイヤー!
「昨晩は凄かったですねぇ、びっくりしましたよ。」
年越しをこの国で迎えた旅行者たちは必ず言う。
深夜の街に除夜の鐘がゴォォォォ~ン・・・、だなんて静謐さのかけらもないグアテマラの年明けは、大音響の爆竹と打ち上げ花火で始まる。
「花火って、一体どっちの方向に上がるの?」と、この街を訪れている知人に昼間聞かれたときには笑ってしまった。
だって、どっちなんてもんじゃない。そりゃあもうあたり一面から、と答えるしかないのだ。
街中に散らばるティエンダ(グアテマラ版のコンビニ)は、この夜のためににわか花火屋と化している。
山のように花火が積まれた店先からしこたま買い込む人々は、みんなニコニコえびす顔。
それを、深夜0時を合図に街中のすべての家々がいっせいに打ち上げるのだから壮観だ。
まるで自分が、花火会場の立ち入り禁止区域で見ているようなド迫力。
この街全体を見下ろす小高い丘に住む友人が言うには、
その瞬間、街全体がパッと浮き立って、ハッピーニューイヤー!とまるで小躍りしているように見えるそうだ。
日本のように厳粛なお正月もいいけれど、めでたい、めでたい!と能天気に弾けちゃっているこんな新年の迎え方も、グアテマラらしくってちょっといい。
今年の年の瀬は、隣村にあるホテル・サンタカタリーナにて、花火野郎マイクの大花火ショーとともに過ごした私たち。
小一時間にもわたる息もつかせぬ音と光の競演が終わってみれば、仕掛け人たちも観客もみんな全身硝煙まみれで、しかも耳がしばらく聞こえなかったことは言うまでもない。
クリスマス、年越し、と続いたクレイジーな花火シーズンが過ぎれば、
心底花火好きのグアテマラっ子たちの出番も、また来年の冬までしばらくお預けだ。
・・・ひとつその時までに、耳の鼓膜を鍛えなおすことにしよう。

