ドロボーとパーティーと海と
昨年の師走のこと、
チニ家では、実はちょっとした事件があった。
4、5日家を空けて帰ってきてみれば、部屋の中はもう足の踏み場のないほどの散らかり様。
グアテマラに住み始めて8年目、初めて遭遇した空き巣だった。
TV、オーディオ、コンピューターと、まぁ普通に考えて手っ取り早く現金に換えられるものを盗られたのに加えて、こそ泥被害のお約束事のように私の下着も何枚か・・・。
しかも、全てをさらっていったのではなく、見た目のいい物だけを選んだ末にダサパン系は残してあったのが、オンナ心としてはどうも微妙だ。
最初に現場を目にしたときには、やはりそれなりのショックはあったものの、
後になって考えてみれば、失くしたものはすべてお金を出せばまた買えるものばかり。
子供のアルバムから、家族の思い出の品まで失った水害の時を考えれば、今回の痛手はその何分の一にもならないよね、と夫婦して話せるのは、
良くも悪くも二人とも、だいぶこの国に鍛えられてきたということかもしれない。
この一件は、しばらくこの街の噂好きなガイジンたちの口に上ったものの、
時はおりしも、誰もが心浮き立つパーティーシーズン!
怒涛のごとく街を飛び交うパーティへの招待に、そんな話はすっかりかき消され、私たちも気分的に救い上げられていったのだった。
日本のように年が押し迫ったせわしなさがほとんどないここの生活では、12月に海水浴に出かけるなんてノホホンさも当然ありだ。
友人の家族を何組か誘い合って繰り出す毎年恒例の日帰り海水浴も、今回で3回目。
「4日後に車を予約したんだけどOK?」
こんな突然の電話で、総勢20名以上が集まれるノリのよさは、この街のガイジンたちの身上だと思う。
「もちろんもちろん、ノープロブレム!」・・・少なくとも水着は盗られていなくってよかったわぁ。
と、いつもの引き出しの中にちらりと見えたビキニのモスグリーン色を確認して、心待ちにすることそれから数日。
さて、子供が幼稚園に行っている朝のうちにでも、さくっと明日の海への準備をしてしまおうか、と思ったところが・・・!
(つづく)

