びっくり!世界の医療事情は人それぞれ

アメリカ人のジェンに相談された。
「私、パラサイトがいるみたいなんだけど、いい薬知ってる?」

この国に住み始めて半年ちょっとの彼女。
ある日、お皿を洗おうと洗い桶に水を溜めたら、そこに小さな「生物」が泳ぎまわっているのを見てド肝を抜かれた話をしていたのは、ついこの間のことだ。
その時、彼女の話を聞いていたのは、在グアテマラ約10年余りのベテラン・ガイジン主婦たち約4人。
目をむいて話す彼女とは対照的に、「・・・ああ、水道水はね、時々そういうことあるのよねー。」と平然と聞き流すところなんぞは、
先進国に住む第三者が見たら、そちらの方が驚くに違いない。

ヘンな自慢ではあるが、8年間この国に住んでいて一度もパラサイト(=寄生虫)とは同居したことのない私。
経験豊かな知り合いから得た受け売りの知識をもとに、「パラサイトの薬にも2種類あるらしいから、とりあえずは検便してもらった方がいいと思うよ。」と優しく言っておいた。

まったく水ってのは、大切だけどやっかいなものだ。
体内に入るとお腹を下す虫達の他にも、皮膚を突き破って血液中に入り込んで悪さをする虫なんてのも居るらしい。
だから、ここグアテマラでの料理の下ごしらえは、水道水で汚れを落とした野菜をさらに飲料水でキチンとすすぎ洗い。
つまり、日本でやっていた時よりもひと手間多く掛かるのだ。
日本から送ってもらった乾燥蕎麦をゆでる時なんて、本来なら茹で上がった熱々を流水でさっとしめたいところ、
水道水が使えない故に、ボウルに張った氷水でちゃぽちゃぽちゃぽと漬け洗い。
ほうれん草のお浸しなども同様にするのだけれど、だけどこれって何かイメージが違うんだよなー。
日本でも、水道の蛇口から水をガブ飲みする人は減ってきているとは思うけれど、それでも、水道水を調理に使える国というのはやはり羨ましい。

先日、ある旅行者が世界一周をするのに愛用しているという、ポケット版の世界地図帳を見せてもらった。
目に留まったのは、各国の注意するべき病気がひと目でわかる便利な世界地図。
A型肝炎やマラリアやコレラなどはもちろん、ふーむ世界には色んな風土病があるもんだ、と感心しながら見ていくと、笑ってしまったのがアメリカの欄で、
何と病名の代わりに、「高額の医療費に注意」と書いてあった。
なるほどねぇ、アメリカで怖いのは、病気にかかることじゃあなくて病院ってことですか。

そういや最近、このあたりを旅行したついでに、歯の治療をして帰るというアメリカ人の話を聞いて、その斬新な発想に驚いた。
同様に、近視のレーザー治療や、脂肪の吸引施術なんてのも安くて人気とか。
グアテマラ医療よりも、日本の高度医療の方を断然信頼している私としては、出来るならばお世話にはなりたくないこの国の病院だけれど、
医療費が日本よりも遥かに高いアメリカからやってきた人々にとっては、背に腹はかえられぬ、ってことらしい。

この間、一年のグアテマラ生活を終えてアメリカへ帰国したトロイくんは、パラサイト用の薬をしこたま買って帰ったそうだ。
「だって、アメリカでだったら、医者の処方箋をもらうのと薬代とで、一度に100ドルは軽く飛んでいくんだぜ。」
というのが彼の言い分だが、しかしいくら安かったからと言っても、先進国のアメリカ生活でキミ本当にそれが必要ですかい?

どうも高額の医療費を前にすると、人はそんな判断まで冷静さを欠いてしまうものらしい。

2 個のコメント »

  1. お久しぶりです。
    「寄生虫」という言葉に反応して出てきました。
    東京の目黒駅の近くに「寄生虫博物館」というおどろおどろしいもの(?)があります。(多分まだあるはず)
    イギリス人の友人に誘われ、10年以上前に一度出かけたけど、なかなかすごいっす。
    人間の体内から見つかったものすごく長いサナダ虫(?)が飾られてます。
    ご興味があれば、検索してみてくだされ。

    コメント by alexmom — 2009/04/03 金曜日 @ 00:52:01

  2. alexmomさま、
    泣く子も黙る!?寄生虫博物館!!!
    私も、噂だけは度々聞いていますよ~。
    怖いもの見たさはあるんだけれど、でもねぇ、私ってそういうの結構ダメなんですよ。
    世界中を巡回している展覧会で、人体標本を輪切りにした展示で話題になったのが、確か日本でも以前やっていたでしょう?
    あれなんか、絶対行けないと思いますもん。
    だから、ホルマリン漬けの寄生虫なんてのもダメダメ・・・、と思っていたら、
    小児科を受診した折に、ドクターの机にどーんと乗っていたのを否応なく見てしまいました。
    ・・・讃岐うどんみたいだったよ。うげ~~~~~!

    コメント by Chinita — 2009/04/04 土曜日 @ 01:15:30

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