海外での雨季は・・・
ここは中南米。とある小さな国のお話。
英語コンプレックスが強いもんで、側でガイジンがペラペラ~なんて英語を喋っているのを耳にすると、それだけ偉そう聞こえてしまうってことがある。
でもよく聞いてみると、彼らだってそう大したことを話しているわけじゃあない、ってことが最近分かってきた。
喫茶店のカウンターで横に座った、初老の男性二人。
真面目な顔つきで、どうやったら効率的に蝿を捕まえられるかを話していた。
時は雨季。虫たちの季節である。
この間、首都にある韓国食材屋から買ってきた本場モンのキムチに齧り付いていたら、どこからともなく、あれよあれよという間に私の周りに集まってきた蝿たち、その数約30。
私が食べている間の10分強、ヤツラは土星の輪の如く私の頭の周りを回りつづけた。
それ以来我が家では、キムチを食べる時には厳戒態勢がひかれている。
ところで、その喫茶店の男のひとりが、ペットボトルで蝿採り罠を作ると言い出した。
ボトルの上半分を切って、逆さにしたものをボトルの下の部分と接着させると、漏斗のような仕組みになって、蝿は入って来れてもそこから抜け出すことはできない、というアイディア。
そこで次に問題になるのは、蝿は一体何が一番好きか?
腐ったパパイヤ?それともマンゴー? やっぱりナマ肉!ビーフ?チキン? 魚もいいよね、干物よりも生フィレで!
私も負けずに、海老の頭っていう案を出してみたら、さすがはアジアの頭脳!と感心された。
でも、ウザい蝿とクサい海老の頭、どっちがいいかは難しい選択だね。

