たけしのぬりえ

日本に住む友達が送ってきてくれたサプライズ・プレゼント。
分厚い封筒の中から出てきた一冊の本は、レトロ・かわゆい「たけしのぬりえ」。

「たけし」というのは、昭和初期に子供たちのためにぬりえを描いていた人のこと。

たけしのぬりえが描かれたのは、昭和初期の9年から24年の15年間、関東周辺にしか流通していなかったらしいんだけど、それでもこんなに胸がキューンと懐かしいのは何故だろう?

たけしのぬりえ

戦後まもなく蔦屋喜一という人(先日亡くなったんだけど)が「きいちのぬりえ」を描きはじめ、それが一気に全国に流通して大人気になり、一世を風靡したそうだから、
こういった画風のぬりえというのが、母や祖母達の時代の思い出として、私の記憶の片隅に伝えられていたのかもしれない。

ところで私の手元にあるこの本は、「たけし」こと稲津寅雄さんが数年前に亡くなられて、娘さんの手元に大量のぬりえが残され、どうせならと一冊の本にまとめようとしたのが出版のきっかけだったとか。

実際に本を出してみたら、昔の「たけしのぬりえ」を覚えている老人たちから手紙が来たり、ある老人が90歳をすぎるまで大切に残していた「たけしのぬりえ」の現物が寄贈されてきたり、また「たけし」を知らない筈の若い世代からの反響も多いらしい。

送られてきた本と一緒についていた、復刻版のぬりえの数々。
わら半紙に印刷されている、その手触りや臭いなんかが何とも懐古趣味でいい感じで、それが逆に今の私達にはすごく新鮮。

友達全員に見せて周りたいくらい私は大ファンになったんだけど、そうもいかないので、まずはこれを見て見て~!
たけしのぬりえ

こっちに住むアメリカ人の友人なんかに早速見せびらかしてみたら、皆カブリついてページをめくってた。
今まで持っていた日本の絵に対する印象とはまた一味違う、アジアチックな雰囲気に目から鱗!だってさ。

日本=フジヤマ、ゲイシャ、なんてだけじゃなくって、こういうのも大切に世界に伝えていきたい、本当の日本の文化だね。

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