チャリティーの新しい形:アームバンドを身につけよう

ここは中南米。とある小さな国のお話。

色んなサイトをチェックしていると、最近目に付くこの公共広告「ほっとけない世界のまずしさキャンペーン」。

ブラッド・ピット、中田英寿、藤原紀香、MISIA、中村勘九郎、村上龍、などなど、豪華な面々が顔を揃える。

ホワイト・バンドを身につけて、アフリカの子供たちの飢餓に関心を持とう!という飢餓撲滅キャンペーンだ。

モノクロの写真に写るホワイト・バンドは、ちょっとカルティエのブレスみたい?

この、バンドを若者に身につけてもらうことで社会的にキャンペーンを浸透させようという試み、
癌を克服したトライアスロンの覇者、ランス・アームストロングの癌撲滅キャンペーンをナイキがサポートして、「LIVE STRONG」の黄色いアーム・バンドを売り出した辺りから、アメリカを中心として社会現象となった。

お小遣い程度の出費で出来て、なんかいいことをした気分に浸れる社会貢献。
ラバー・バンドってところも、肩肘張ってないで何だか洒落てるし。
しかも、普段はオチャラケてるけど、そんな社会の風潮にもちゃんと気を配れるワタシ、ってのをさりげに周囲にアピールできるって所もミソ。
生産が追いつかなく…、って名目で数を限って出荷しているから、皆のこれホシ~イ!感も高まるばかり。

アメリカって本当にこういことが巧い。

でもこうしたマーケティングで、基金が成功するのなら全然いいんじゃない?というのが私の意見。

ところで、私の住んでいる街でも、この「LIVE STRONG」バンドを購入することが出来る。

アラ、こんな中南米の小さな国でもその意識は高まっているのね!なーんて思うでしょ?良識ある日本人としては。

ところがどっこい、「その意識」はこの国までやって来るや否や180度ねじれちゃって、どう見ても贋物!が堂々と売られているのだ。
クオリティ・コントロールでハネられちゃったような代物が市場で山盛りで、最初30円から始まって落ち着いた値段が一個15円也。

大切な意味合いが全部抜け落ちたバンドを手にするって、一体全体どんな気持ちなんだろうと思って、3個ほど買ってみた。
小学校の頃、共同募金の赤い羽根をつけて登校するちょっとした晴れがましさと、誰かがもういらないと言って譲り受けた赤い羽根を胸に挿すのと、…そんな感じの違いがした。

今私の机の上にある、このLIVE STRONGバンド。
桃色、濃いピンク、紫色の3色あって、字の刻印がちょっとズレていたり、ゴムの裁断が雑だったりと、15円がとても高い買い物に見えてくる。
それに第一、このバンドって黄色だけじゃなかったっけ?

こんなものを商売にしまう人々の道徳観に怒るというよりも、ここってどこまでも後進国だよなぁとつくづく苦笑してしまった。

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