海外医療事情:歯医者

ここは中南米。とある小さな国のお話。

どんな海外でだって、なるべくなら行きたくない場所がお医者さん。
医療水準が日本とは違うかもしれないし、言葉はよく通じないしで、これはただの観光客としての自分から一歩踏み込んだ別世界。

それが歯医者とくれば、なおさらだ。
ある程度我慢できてしまって、ひょっとしてこれは行かなくても済むかな~?なんて思えてしまうところもまた曲者。

日本を離れる前に全てチェックして、悪いところは治療を済ませて旅立った私だったが、5年も経ったらさすがにガタが出てきた。

実は、この街には至るところに歯医者がある。

赤ちゃんの頃からさとうきびを噛み、子供から大人までキャンディーが大好きな人達だから、需要が多いのは当たり前だろう。

その技術の程は知らないけれど、ただ、現地の歯医者の見てくれが悪すぎる。
通りに面した医院のドアは、ひらりとしたカーテン1枚。大概が、ピンクのカーテンか、フリルの付いたレースのカーテンというのは何故だろう。
そして入り口の壁には、おどろおどろしいタッチで描かれた上下の歯の模型、ご丁寧にピンクの歯茎付き。
時々、イラストの前歯の部分に金で★が埋め込んであるのがオッシャレ~!

幼稚園くらいの歳の可愛い女の子にオーラ!なんて挨拶すると、ニコッと笑った前歯が総金歯だったりしてギョッとさせられることがある。

大人になると、前歯に金で星をアレンジしたり、金のアルファベットで自分の名前を入れちゃったりするのが、ちょっとばかりお金があってオシャレにも気を使っている女性のファッションなのだ。

とにかく、そんな歯医者に行くのだけは避けなければならない。
つづく…、

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