スクラップブッキング
名前は聞いたことがあったんだけど、実際には見たことのなかった「スクラップブッキング」。
日本から、出版したての本が送られてきたのは先月のこと。
もともと手仕事系大好きな私は、本の隅から隅までなめるように読んでしまった。
アメリカからやって来た、このスクラップブッキングという新しモノ。
簡単に言えば、アルバムに写真や切りぬきを貼る作業がどんどん凝っていった先にある、オリジナルのアート・アルバム作り、って感じ。
シンプルに考えれば、写真と糊とハサミさえあれば…なんだけど、
誰でも持っている糊とハサミから派生して、アイディア次第でこれほどまでに、1枚の写真が持つ味わいを引き立たせることが出来るのかと、ページを繰る毎に目を開かれる思いがする。
「思い出をコラージュ」と副題が付いたこの本に詰まっているのは、形は違えども誰もが少しずつ持っていそうな小さな幸せの姿。
ベーグルを手作りする休日、ぬいぐるみのように可愛いワンコとの暮し、子供と海辺で貝殻を拾って遊ぶ時間、ラグビーで活躍する息子をスタンドから追う母の視線、好きな人に嫁いでいく妹の美しい横顔、手作りリースで祝うクリスマスの暖かさ…。
それらを、街の画材屋や手芸店で売っている素材を使ってデコレートしていくと、スクラップブッキングの魔法で、ため息の出るような幸せの形が出来あがる。
何度も見るたびに感じるのは、こうしたものの生まれてくる背景にある、日本やアメリカという国の豊かさ。
こういうものって、精神的にも経済的にも相当にに成熟した国からしか出てこないものだと、先進国の外にいる私なんかは、ついそんな驚きの視線で見てしまう。
ストーリーを雄弁に語る1枚の写真と、身近に手に入るバラエティー豊かな素材と、素敵なセンスを育んだ環境と、こうしたものに時間を割ける贅沢さ。
これらが過不足無く揃う人って、でも実はそうそう居ないんじゃないかな。
そして、だからこそ、この本が創り出している幸せの世界に、魅入られてしまうんだね。
mickとchalkという女性二人が作ったこの本には、実は私達家族もちょっと出ているよ。
本屋さんで手にとってみてね。

