新婚さんはつらいぜ
豪雪地の新潟県十日町市の松之山温泉で15日、新婚の婿を投げ落とす小正月行事の「婿投げ」があった。羽織はかまと和服の2人が、見事な「投げられっぷり」を披露した。

地元の娘をとられた男衆の腹いせで始まったとされ、江戸時代から続く。高さ5メートルの斜面は豪雪で例年より急角度。その分、厚い雪の上を勢いよく転がり落ちた。
日本でのこの行事は聞いたことがなかったけれど、「地元の娘をとられた男衆の腹いせ」ってところが、真実味があって可笑しい。
なんてったって一世一代のことだもの、海外でだって結婚式にまつわる珍事や逸話には事欠かない。
いろいろ聞いた中でも特に面白かったのが、スイス人の話。
甘~い新婚初夜なんぞ迎えさせてたまるものか!とばかりに、友人達が悪さを仕組むんだそうな。
典型的な手口としては、当人たちの居ない間にベッドとかの家具を屋根に乗せちゃう!
挙式に続いて深夜まで盛り上がるパーティーに疲れきって新居に入ったカップルは、とにかく屋根からベッドを下ろさないと寝るにも寝れない、ってわけ。
スイス人の彼と結婚した友人のケースは、凝り性の彼の弟が頑張ってくれちゃった。
まずは、玄関のドアーを開けたとたんに二人の目に入った、廊下を埋め尽くす大量の紙コップとそれぞれになみなみと注がれた水。
コップのひとつでも倒しようなら、廊下に大洪水が起こりそうなこの状況を、地道にひとつずつクリアーしていかないと、トイレにも行けやしない。
玄関先に置いてあったのは、弟の優しい気遣い?のバケツ。
選択の余地なく、このバケツに一杯ずつコップの水を空けながら、ようやくバスルームにたどり着いた二人。
で、彼らが次に見たものは…、
浴槽に張った水一面に浮かんでいる紙ふぶき!
疲れた身体を、せめてシャワーでも浴びてリフレッシュさせたい二人の心理を鋭く突いた作戦ときた。
浴槽の栓を抜こうものなら、小さな紙切れのくずが詰まって排水できなくなるのは一目瞭然。
これもまたコップを手に、紙の浮いている水の表面を少しずつ掬い取る外なかったらしい。
そんなこんなで、彼らがようやく寝れたのは、もう明け方。
ありがたいことに、ベッドはちゃんと寝室にあったのだとか。
十日町の行事にしろスイス人の話にしろ、二人の人生の門出をこうして盛り上げるのって、裏を返せば皆暖かいんだよね。

