アステカスープ

その土地に何年か住んでいれば、やっぱり舌に慣れ親しんだ味ってものが出てくる。
今回、2ヶ月ほど離れてみて、たまらなく食べたくなったもののひとつが、ライムだった。

ここグアテマラでは、レモンと言えばライムのことを差す。
もちろん、普通の黄色いレモンや日本のぽん柑のような種類の柑橘系果実もあるんだけど、
市場でかごに山盛りになっているのは、ライムグリーンも目に鮮やかなライムだ。
それを、「リモンは幾ら?」と聞いて買う。

「クゥアトロ・ポル・ウノ=4つで1だよ」と言われたら、それはライム4個で1ケツァール(15円)だよ、の意味。
もちろん、そのままでも十分に安いんだけど、「5つで1にしてちょうだい」と言うのが、ここいらの主婦の買い物の仕方だ。

皮のなるべく薄そうな、果汁のたくさん詰まっていそうなものを選んで買って帰り、それをフルーツバスケットに盛ってテーブルに飾れば、
キッチンがそれだけでパッと華やぐような気がする。

さて、そのライムを使って昨日作ったのは、アステカスープ

にんにく、オニオンを油で炒めて、
チキンベースのスープを注いだ中に、
ささみを細かく裂いた鶏肉、ハラペーニョ、
ズッキーニ、トマトなどの野菜を入れ、
塩こしょう、クミンなどで味を整えて少々煮込む。
器に盛ったら、アボガドのざく切りをのせ、
好みでサワークリームとチーズとコリアンダーをトッピング。
そして最後に、パリパリのコーントルティーヤと、一番大切なライムをテーブルにセッティングし、
食べる直前にトルティーヤを割りいれて、ライムをぎゅううう~っと絞って、
「いっただっきまぁ~す!」。

私は、スープにトマトペーストを入れて、トマトの酸味の強いスープにするのが好みだけど、「アステカスープ命!」のジョンが言うには、それは邪道なんだそうだ。

トルティーヤスープとも、ライムスープとも呼ばれるこの一品。
私も好きで時々作るんだけど、メキシコシティで最初に食べたアノ味には、どうやっても程遠いのだ。
やっぱり、あの時レストランの中で響き渡っていたマリアッチの演奏の味付け分が足りないのかな、などと思ってみる。

日本ではライムはちょっとお高いけれど、もしどこかで特売日を見つけたら、このメキシコの味、皆さんぜひ作ってみてね!

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